村上春树作为世界闻名的日本作家,年年位居诺贝尔文学奖赔率榜前列。其小说作品早已超出了单纯的文学范畴,已经成为了一种席卷全球的文化现象。
村上春树的作品一直都是影视剧改编的热门,但由于其极具个人辨识度的心理描写、精妙的比喻句、超现实的情节安排等写作风格,在跨媒介改编时,往往会形成不小的阻碍,很多影视作品并未能达到诸多村上粉丝的预期。因而对于改编其小说作品的导演来说,是一种机遇与风险并驾齐驱的冒险行为。可喜的是,近年来出现了好几部口碑和票房都双双丰收的作品,例如韩国导演李沧东于2018 年改编自《烧仓房》的《燃烧》;2021年滨口龙介改编自《Drive My Car》的《驾驶我的车》一举拿下奥斯卡最佳国际影片、金像奖最佳外语片、戛纳电影节最佳编剧等大奖,可谓风头一时无人能及。
被哈佛大学教授杰·鲁宾(Jay Rubin)誉为“村上创作的转折点,也许是他创作生涯中最伟大作品”的《奇鸟行状录》,却很少有导演敢轻易伸手碰触。不仅是因为其洋洋洒洒上中下三卷的恢弘篇幅,更因为其中错综复杂的行文线索,以及各种超现实主义的写法及意象呈现,这所有的元素都对影视、舞台改编造成了不小的阻碍。虽然也曾一度被Stephen Earnhar改编成舞台剧,但似乎反响平平。
而这次,《奇鸟行状录》将由以色列奇才茵芭·平托(Inbal Pinto)担任导演、美术和编舞,直接将期待值一下子拉满。茵芭·平托素以充满想象力与趣味闻名世界,她擅长通过肢体语言,以舞蹈的形式,将人物的经历、内心活动、人生感悟外化,达到一种超越现实时空的效果。顺便说一下,由茵芭·平托导演的话剧《异想客厅》也将于第22届中国上海国际艺术节上演。
10月中旬,我有幸前往东京舞台艺术中心观摩了这部话剧的排演现场,不禁感慨也许茵芭·平托是最适合将这部《奇鸟行状录》搬上舞台的导演。这部作品进行舞台剧改编的难点就在于如何将人物内心活动外化、如何将超现实的元素在现实舞台上加以呈现。而茵芭·平托就巧妙地通过演员、道具、舞蹈等方式,打破了现实世界与内心世界的壁垒,呈现出一台如同梦境一般的舞台剧。
具体来说,首先在演员方面,主人公冈田亨由成河和渡边大知两位演员共同饰演。当天的彩排中有一幕冈田亨在井底与笠原May对话的场景。饰演男主人公的两位演员通过身体的互相交缠、一人一句的台词分配等形式,不但十分恰当地呈现出男主人公被困井底多日,已经神情恍惚的状态,而且也得以将男主人公的内心世界得以外化,实现了自己与自己的对话。
其次,另一个十分出彩的部分就是道具的灵活使用。在原著中,井底是一个十分重要的场所,是链接现实世界与内心世界的接口。茵芭·平托巧妙地利用两道呈现梯形的墙壁,利用视觉的远近法,将原本为上下结构的井底空间得以用纵深的平面结构在舞台上加以呈现。另外,通过对这两道墙的切割、移动,让人物在这些断裂的墙壁之间行走,又得以将人物迷惘、错乱、不安的心境得以通过墙壁这个道具进行外化呈现。除了墙壁,另一个十分重要的道具便是电话。原著小说中冈田亨的妻子原本通过信件呈现的大段独白,在舞台上则通过电话这一道具实现了两者之间的对话。当然了,这些都还是我在彩排过程中看到的道具,具体在演出舞台上还会有哪些令人耳目一新的道具,我也在拭目以待。
作为享誉世界的编舞师,茵芭·平托在这部话剧中加入的舞蹈元素也是一大重头戏。除了几位主要演员之外,还有八位极具表现力的舞蹈演员的加入,使得这部话剧更具观赏性。在冈田亨与妻子打破时空的对话中,舞蹈演员像八个精灵一般穿梭于迷宫一般的墙壁之间,使得人物的内心世界得以更加饱满的呈现。成河所饰演的男主人公在接到妻子电话时,为了体现内心的挣扎,也有一段十分出彩的舞蹈表演。虽然还未看到最终的舞台效果,但仅仅是彩排阶段,也已经让我十分感叹各位演员的表现力,十分期待正式的演出。
村上春樹Xインバル・ピント:どんな火花を生み出せるか
--舞台劇『ねじまき鳥クロニクル』のリハーサル観賞後の感想
世界的に有名な日本の作家村上春樹は、ノーベル文学賞の有力候補として毎年名前が取り沙汰されている。彼の小説作品はもはや文学の領域を超え、世界中で1つの文化現象となっている。
村上春樹の作品は常に映画や舞台劇のアダプテーションの対象となっているが、彼の個性的な心理描写、巧妙な比喩文、超現実的なプロットなどの執筆スタイルのため、映画化、舞台化される時には多くの障害が生じやすい。それゆえ、すでに映画化、舞台化された作品は村上のファンの期待に応えられないことが少なくない。つまり、彼の小説をアダプトすることは、多くの監督にとって、機会とリスクが同時に存在する冒険的な行為であろう。幸運なことに、近年、評判と興行収入の両方で成功を収めた作品がいくつか現れた。例えば、2018年に韓国監督イ・チャンドンが「バーニング」(短編小説「納屋を焼く」のアダプテーション)で成功し、2021年には濱口龍介が「ドライブ・マイ・カー」(短編小説「ドライブ・マイ・カー」のアダプテーション)でアカデミー賞国際長編映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞など多くの賞を受賞し、話題となっていた。
ハーバード大学のジェイ・ルビン(Jay Rubin)教授によって「村上の創作の転換点であり、おそらく彼の創作生涯の中で最も偉大な作品であろう」と賞賛された「ねじまき鳥クロニクル」は、多くの監督にとって映画化、舞台化することはなかなかのチャレンジだろう。
そして、今回の舞台『ねじまき鳥クロニクル』は、イスラエルの奇才アーティスト、インバル・ピントが演出、振付、美術を担当し、期待値を一気に高めている。インバル・ピントは想像力に富み、世界中で名高いアーティストであり、ダンスなどの体の表現を通じて人間の内面的な動きを具現化し、現実を超越する舞台を作るのが得意である。ちなみに、インバル・ピントが監督した舞台『リビングルーム』も第22回上海国際アートフェスティバルで上演される予定がある。
2020年舞台写真/撮影:田中亜紀
10月中旬、私は東京舞台芸術支援センターにてこの舞台のリハーサルを観賞する貴重な機会をいただきました。インバル・ピントがこの小説を舞台化するのに最適な監督かもしれないと思わず感じた。原作中のキャラクターの内面の活動をどのように外部化し、超現実的な要素を実際の舞台でどう表現するかなどのポイントは舞台化するとき一番難しいところだろう。そして、インバル・ピントは、俳優、小道具、ダンスなどを巧みに使用して、現実世界と内面世界の壁を破り超え、夢のような舞台を実現することができると思う。
具体的に言うと、まず主人公の岡田トオルを演じるのは成河と渡辺大知の2人の俳優である。その日のリハーサルでは、岡田トオルが井戸の底で笠原メイと対話する場面があった。主人公を演じる2人の俳優は、二匹の蛇のようにお互いの体に巻き付き、セリフを一言ずつ分けたりすることで、主人公が井戸の底で数日間閉じ込められ、既にぼんやりとした状態にあることを適切に表現するだけでなく、主人公の内面世界を外部化し、一人の人間の多面性を演じた。
また、小道具を巧みに使うことにより、現実世界と内面世界の間の壁を破り超えることができた。原作では井戸の底が非常に重要な場所であり、現実世界と内面世界を接続する連結点であった。インバル・ピントは2つの壁を使って、視覚的な遠近法を利用し、通常上下の構造である井戸の底スペースを舞台上で平面構造で表現した。さらに、これらの2つの壁を切り取り、移動することで、キャラクターたちがこれらの断片的な壁の間を歩くことができ、キャラクターの混乱、不安な心情がこの壁を通じて外部化された。壁に加えて、もう一つ重要な小道具は電話機であった。原作では岡田トオルの妻が手紙を通じて語る長い独白があったが、舞台上では電話機という小道具を使用して、2人の時空を超えた対話を実現した。もちろん、壁、電話機などの小道具はただリハーサル段階で見られた小道具の一部であり、実際の舞台でどのような新しい小道具があるかは楽しみに待っている。
さらに、世界的に名高い振付師として、インバル・ピントが振り付けたダンスパフォーマンスも1つの見所である。主要な俳優たちに加え、表現力豊かなダンサー8人が参加し、この舞台劇をより魅力的にした。岡田トオルと妻が時空を越えて対話を繰り広げる場面では、ダンサーたちはまるで8人の妖精のように、迷路のような壁の間を行き来し、キャラクターの内面世界をより豊かに表現した。成河が演じた男主人公は、妻からの電話を受ける際、内面の葛藤を表現する素晴らしいダンスパフォーマンスがとても素晴らしかった。
今回の「ねじまきレポーター」にお選びいただき、誠にありがとうございました。正式な公演を非常に楽しみにしております。