一昔前かな?ある業界で有名な年輩の技術者と、よく工場の現場指導に行っていた時期がある。

その方は、昼間の仕事には勿論励むが、夜となると、酒を飲んで、そこそこ酔って、それからカラオケに行くのが慣習だった。勿論、酔っ払って、床に倒れてもマイクを離さないタイプ。さほど上手くはないが、とにかくカラオケに嵌まっている。例えば、「さそり座の人」の調べで全ての歌を歌ったり。

現場好きの一方、テープル仕事が大嫌いな方で、パソコンなどは無論苦手だった。

ある日、虎舞竜の「ロード」をいつもの「さそり座の人」の調べで歌った後に、急に聞かれて、"ダウンロードってどう言う意味?"

ちょっと意地悪になって、こう解釈した。"年寄りが酔っ払って、道端に倒れたのがダウンロードですよ"。

本気で信じてくれたようで、続いて質問された:"なら、アップロードは?"

こっちも益々意地悪くなり、"年寄りが酔っ払って、道をアップアップ歩くのがアップロードです"と説明した。