経済団体連合会(経団連)は新卒学生の就職道について、通年採用を拡大していくことで大学側と合意し、正式に発表した。
「通年採用」とは、採用の時期を限定せず、年間を通じて企業が必要とする人材を必要なタイミングで採用する仕組みである。
通年採用の対極にあるのが戦後長らく続いた新卒っ活採用という雇用慣行である。これまで、新卒の学生を特定の時期に集中的に先行し、春にまとめて採用し、四月一日の一斉入社後に配属先を決め、長期にわたって社内で育成するのが日本企業の一般的な採用方法であった。しかし、新卒一括採用について、経団連会長は記者会見で「一括採用で入社した大量の人を高率よくトレーニングする考え方は、今の時代には合わない」と指摘した。
実は、軽鍛錬は二千零十八年十月に新卒一括採用二かかわる就活ルール(会社説明会や面接などの解禁日を決めたルール)を廃止することを決めた。それに伴い、様々な見直し案が検討されることになった。今回は、経団連は従来の新卒一括採用に加え、通年採用を拡大し、採用形態を多用化することでグローバル化やITかに適した人材獲得を目指す考えを示した。
まず、企業側にとって、一年を通して採用ができるため、より柔軟に採用活動を実施でき、有終な人材を随時採用できる。例えば、新卒一括材用の就活ルールでは、秋卒業の留学経験者や留学経験者や海外の大学生など、日本の大学とは卒業時期が異る人材を受け入れることが困難だった。通年採用を導入すれば、各学生に合わせた選考スケジュールで対応できるため、グローバル人材を含む多様な人材を確保できる。そして、学生側にとって、既卒者と新卒者の区分が緩やかになり、年間通じて就職活動を続けられるため,就活失敗のリスクが軽減できる。その結果、人生が新卒時における就活の成否によって大きく左右されてしまうという新卒一括採用のデメリットも緩和できる。また、これまで留学帰りの学生も、通年採用の下では、帰国後に