【日本文学】猫的事务所(01)


任何事都是可能的。

人可以一瞬之间飞跃于冰云之上,随着大循环之风去北方旅行,也可以伏在红色花环下,与蚂蚁交谈,就连犯下的过错和难以言喻的悲哀,在这里也会变得圣洁。

这里所讲述的故事,都是树林、原野、铁道线、彩虹和月光所赐予的:茂密的森林、风与影、夜来香、奇妙的都市、延伸至白令市的电线杆的行列……实在是一个奇异的乐园。

宫泽贤治用他短暂的37年生命,留给世人足以流传千年的经典童话。这位“代表日本的国民作家”,活着的时候,因为他的童话有着“太过强烈的个性”而遭到拒绝,仅仅自费出版了一部童话集,而且连一本也没有卖出去。死去之后,他因为这些无与伦比的童话作品而获得巨大的“重生”。



猫的事务所 01




……ある小さな官衙に関する幻想……

 

 軽便鉄道の停車場のちかくに、猫の第六事務所がありました。ここは主に、猫の歴史と地理をしらべるところでした。

 書記はみな、短い黒の繻子の服を着て、それに大へんみんなに尊敬されましたから、何かの都合で書記をやめるものがあると、そこらの若い猫は、どれもどれも、みんなそのあとへ入りたがってばたばたしました。

 けれども、この事務所の書記の数はいつもただ四人ときまっていましたから、その沢山の中で一番字がうまく詩の読めるものが、一人やっとえらばれるだけでした。


……是一关于某个小政府机关的幻想故事……

 

便道的停车场附近,坐落着一猫的第六事所。是一个以调查猫的史和地理主要事的地方。

书们都身穿黑色面短上衣,由于身份受尊敬,每当有人因故提出辞,年的猫都争先恐后地想个空缺。

然而,这间所里的秘数量持在四个,在数量众多的募者中,只有字写得最好、会念的猫能被中。


 事務長は大きな黒猫で、少しもうろくしてはいましたが、眼などは中に銅線が幾重も張ってあるかのように、じつに立派にできていました。

 さてその部下の

  一番書記は白猫でした、

  二番書記は虎猫でした、

  三番書記は三毛猫でした、

  四番書記は竈猫でした。


是一只大黑猫,然有些年,眼珠子里的路却像紧绷着几条铜线般,得十分气派。

它的部下中:

一号秘是只白猫,

二号秘是只虎皮猫,

三号秘是只三色猫,

四号秘是只灶猫。



 竈猫というのは、これは生れ付きではありません。生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはいってねむる癖があるために、いつでもからだが煤できたなく、殊に鼻と耳にはまっくろにすみがついて、何だか狸のような猫のことを云うのです。

 ですからかま猫はほかの猫には嫌われます。

 けれどもこの事務所では、何せ事務長が黒猫なもんですから、このかま猫も、あたり前ならいくら勉強ができても、とても書記なんかになれない筈のを、四十人の中からえらびだされたのです。


灶猫并不是与生俱来的名称。它出生叫什么猫都无所,只因有半夜爬炉灶里睡的癖好,身上是被煤灰弄得很,尤其鼻子和耳的部分被染得炭黑一片,看上去像只狸。

因此,的猫都很讨厌灶猫。

这间所的所好歹是只黑猫,即便按理只灶猫再能干也不可能成,但它是被中了。


 大きな事務所のまん中に、事務長の黒猫が、まっ赤な羅紗をかけた卓を控えてどっかり腰かけ、その右側に一番の白猫と三番の三毛猫、左側に二番の虎猫と四番のかま猫が、めいめい小さなテーブルを前にして、きちんと椅子にかけていました。

 ところで猫に、地理だの歴史だの何になるかと云いますと、

 まあこんな風です。


在大大的事所正中,所黑猫紧邻张铺着大色呢的桌子“”一声落座,它右是一号秘白猫和三毛秘三色猫,左是二号秘虎皮猫和四号秘灶猫,猫各自着小桌,在椅子上坐定。

地理和猫有什么用,大致是下面种情形——

 


 事務所の扉をこつこつ叩くものがあります。

「はいれっ。」事務長の黒猫が、ポケットに手を入れてふんぞりかえってどなりました。

 四人の書記は下を向いていそがしそうに帳面をしらべています。

 ぜいたく猫がはいって来ました。

「何の用だ。」事務長が云います。

「わしは氷河鼠を食いにベーリング地方へ行きたいのだが、どこらがいちばんいいだろう。」

「うん、一番書記、氷河鼠の産地を云え。」

 一番書記は、青い表紙の大きな帳面をひらいて答えました。

「ウステラゴメナ、ノバスカイヤ、フサ河流域であります。」


砰砰砰。有人敲响事所的大

来。”所黑猫双手插袋,倨傲地向后靠在椅背上喊道。

四位秘低着,正一繁忙地查阅本。

进门的是奢猫。

“什么事?”所长问

“我想到白令地区去吃冰河鼠,请问哪个地方最合适呢?”

“好。一号秘说说冰河鼠的地。”

一号秘翻开色封面的大笔本,答道:

斯特拉格美娜、巴斯凯亚、伏河流域。”


 事務長はぜいたく猫に云いました。

「ウステラゴメナ、ノバ………何と云ったかな。」

「ノバスカイヤ。」一番書記とぜいたく猫がいっしょに云いました。

「そう、ノバスカイヤ、それから何!?」

「フサ川。」またぜいたく猫が一番書記といっしょに云ったので、事務長は少しきまり悪そうでした。

「そうそう、フサ川。まああそこらがいいだろうな。」

「で、旅行についての注意はどんなものだろう。」


于是:“斯特拉格美娜、巴......巴什么来着?”

巴斯凯亚。”一号秘和奢猫异口同声地答。

“没巴斯凯亚,然后是什么来着!?”

“伏河。”奢猫与一号秘再次异口同声地,所有些难为情了。

“没,伏河。之那一适合。”

“旅途中有什么注意事项吗?”


「うん、二番書記、ベーリング地方旅行の注意を述べよ。」

「はっ。」二番書記はじぶんの帳面を繰りました。「夏猫は全然旅行に適せず」するとどういうわけか、この時みんながかま猫の方をじろっと見ました。

「冬猫もまた細心の注意を要す。函館附近、馬肉にて釣らるる危険あり。特に黒猫は充分に猫なることを表示しつつ旅行するに非れば、応々黒狐と誤認せられ、本気にて追跡さるることあり。」

「よし、いまの通りだ。貴殿は我輩のように黒猫ではないから、まあ大した心配はあるまい。函館で馬肉を警戒するぐらいのところだ。」

 

“恩,二号秘说说到白令地区旅行的注意事。”

“是。”二号秘翻着自己的笔本答道:“地完全不适合夏猫旅行”,落,不知何,所有猫都目不睛地着灶猫。

“冬猫也需要特留意。在函附近有被肉引的危。尤其是黑猫,如果不在旅行中充分展猫的特征,容易被误认成黑狐而受到密追踪。”

“没,就是这样下并非我这样的黑猫,所以无需担心太多。只在函馆时警惕肉就行。”



主播 | 小执

小编 | reno

责编 | 日语之声


小编有话

欢迎新主播小执!撒花~ 继《银河铁道之夜》后,宫泽贤治童话系列又开新坑啦,就是这本《猫的事务所》。我们会在每周日奉上这两本童话中其中一本的最新连载,交替更新。



注:本节目仅用于分享和学习交流,不得转用和商用,内容版权归原作者所有。若有侵权,请在作品下方留言,我们会尽快删除。

©著作权归作者所有,转载或内容合作请联系作者
  • 序言:七十年代末,一起剥皮案震惊了整个滨河市,随后出现的几起案子,更是在滨河造成了极大的恐慌,老刑警刘岩,带你破解...
    沈念sama阅读 214,377评论 6 496
  • 序言:滨河连续发生了三起死亡事件,死亡现场离奇诡异,居然都是意外死亡,警方通过查阅死者的电脑和手机,发现死者居然都...
    沈念sama阅读 91,390评论 3 389
  • 文/潘晓璐 我一进店门,熙熙楼的掌柜王于贵愁眉苦脸地迎上来,“玉大人,你说我怎么就摊上这事。” “怎么了?”我有些...
    开封第一讲书人阅读 159,967评论 0 349
  • 文/不坏的土叔 我叫张陵,是天一观的道长。 经常有香客问我,道长,这世上最难降的妖魔是什么? 我笑而不...
    开封第一讲书人阅读 57,344评论 1 288
  • 正文 为了忘掉前任,我火速办了婚礼,结果婚礼上,老公的妹妹穿的比我还像新娘。我一直安慰自己,他们只是感情好,可当我...
    茶点故事阅读 66,441评论 6 386
  • 文/花漫 我一把揭开白布。 她就那样静静地躺着,像睡着了一般。 火红的嫁衣衬着肌肤如雪。 梳的纹丝不乱的头发上,一...
    开封第一讲书人阅读 50,492评论 1 292
  • 那天,我揣着相机与录音,去河边找鬼。 笑死,一个胖子当着我的面吹牛,可吹牛的内容都是我干的。 我是一名探鬼主播,决...
    沈念sama阅读 39,497评论 3 412
  • 文/苍兰香墨 我猛地睁开眼,长吁一口气:“原来是场噩梦啊……” “哼!你这毒妇竟也来了?” 一声冷哼从身侧响起,我...
    开封第一讲书人阅读 38,274评论 0 269
  • 序言:老挝万荣一对情侣失踪,失踪者是张志新(化名)和其女友刘颖,没想到半个月后,有当地人在树林里发现了一具尸体,经...
    沈念sama阅读 44,732评论 1 307
  • 正文 独居荒郊野岭守林人离奇死亡,尸身上长有42处带血的脓包…… 初始之章·张勋 以下内容为张勋视角 年9月15日...
    茶点故事阅读 37,008评论 2 328
  • 正文 我和宋清朗相恋三年,在试婚纱的时候发现自己被绿了。 大学时的朋友给我发了我未婚夫和他白月光在一起吃饭的照片。...
    茶点故事阅读 39,184评论 1 342
  • 序言:一个原本活蹦乱跳的男人离奇死亡,死状恐怖,灵堂内的尸体忽然破棺而出,到底是诈尸还是另有隐情,我是刑警宁泽,带...
    沈念sama阅读 34,837评论 4 337
  • 正文 年R本政府宣布,位于F岛的核电站,受9级特大地震影响,放射性物质发生泄漏。R本人自食恶果不足惜,却给世界环境...
    茶点故事阅读 40,520评论 3 322
  • 文/蒙蒙 一、第九天 我趴在偏房一处隐蔽的房顶上张望。 院中可真热闹,春花似锦、人声如沸。这庄子的主人今日做“春日...
    开封第一讲书人阅读 31,156评论 0 21
  • 文/苍兰香墨 我抬头看了看天上的太阳。三九已至,却和暖如春,着一层夹袄步出监牢的瞬间,已是汗流浃背。 一阵脚步声响...
    开封第一讲书人阅读 32,407评论 1 268
  • 我被黑心中介骗来泰国打工, 没想到刚下飞机就差点儿被人妖公主榨干…… 1. 我叫王不留,地道东北人。 一个月前我还...
    沈念sama阅读 47,056评论 2 365
  • 正文 我出身青楼,却偏偏与公主长得像,于是被迫代替她去往敌国和亲。 传闻我的和亲对象是个残疾皇子,可洞房花烛夜当晚...
    茶点故事阅读 44,074评论 2 352

推荐阅读更多精彩内容

  • 1.暗闇より夜魔来たる-1あなたはきっとこんな私をお許しにはならないでしょう…ですが、私はあなたを守る以外の何かを...
    波沙诺瓦阅读 3,254评论 0 7
  • 1.暗闇より夜魔来たる-1あなたはきっとこんな私をお許しにはならないでしょう…ですが、私はあなたを守る以外の何かを...
    波沙诺瓦阅读 1,925评论 1 2
  • 陽の光 闇の月 陽も月も異なれど、同じように地上を照らす。けれど、両者は決してまみえることはない。陽が輝くとき月は...
    波沙诺瓦阅读 2,248评论 0 7
  • 今天看到了一篇关于心理学技巧的文章,让我感触很深,所以想在这里总结几个我最有感触的心理学技巧。 1.如何让自己的笔...
    真的在听吗阅读 547评论 1 1
  • 幸福,就是活着。 只要我还活着,我就有幸福的理由。 生命给予我无尽的力量,让我将她渲染成万种华丽的色彩,所以我从没...
    李李的小小世界阅读 230评论 0 1