白熊: うん、スペシャルなパフェ。
ゾウガメ: 白熊(しろくま)さん、ここです。待(ま)って。話(はなし)があるから。
白熊: どうしたの? ゾウガメさん。
ゾウガメ: パフェフェー。
白熊: パフェフェアー?
ゾウガメ: うん。甲羅(こうら)パフェは。
白熊: 甲羅(こうら)パフェ? 食(た)べづらいかな。
白熊: うん。スペシャルなパフェ。何(なに)かいいかな?
子アリクイ: 白熊(しろくま)さん。
白熊: あ、子(こ)アリクイ君(くん)。
子アリクイ: すごいパフェを。すごいパフェを考(かんが)えました。
白熊: どんなパフェ?
子アリクイ: それをもうすごいトッピングで。ビジュアルは黒(くろ)ゴマ的(てき)ですが、すごく蠢(うごめ)いてている!
白熊: いや。それはいいかな。
子アリクイ: だから、めちゃくちゃ生(い)き生(い)きと蠢(うごめ)ている黒(くろ)ゴマ的(てき)トッピングの。
白熊: うん。和(わ)のテイストもいいけど。
ペンギン: どうしたの? 白熊君(しろくまくん)。
白熊: 早(はや)くパフェフェアーのメニュー考(かんが)えないと、皆(みんな)が暴走(ぼうそう)してるから。
子パンダ: 暴走(ぼうそう)?
ペンギン: スペシャルメニューだけに、皆(みんな)結構(けっこう)楽(たの)しみにしてるんだね。
子パンダ: はいはい。僕(ぼく)にいいアイディア。
笹子: はい。
子パンダ:これこれ、竹(たけ)パフェ。
笹子: パンダ君(くん)に聞(き)いて作(つく)ってみました。
子パンダ: すごいでしょう? 竹(たけ)ゼリーに笹(ささ)クリームを乗(の)せて、新鮮(しんせん)な笹(ささ)と竹(たけ)の子(こ)をトッピングした上(うえ)に、刻(きざ)んな竹(たけ)がいっぱいのかぶってるの。
ペンギン: すごく緑色(みどりいろ)なパフェだね。
白熊: パンダ君以外(いがい)食(た)べないかも。
子パンダ: そう? こんなに美味(おい)しそうなのに?
ペンギン: 刻(きざ)んだ竹(たけ)が口(くち)に刺(さ)さりそうだよ。パンダ君(くん)、パフェって言(い)えば、何(なん)でもパフェだと思(おも)ってるでしょう? 任(まか)せて置(お)けないよ。よし、ここは僕(ぼく)のアイディア、イワシパフェ。DHA(ディエチーエー)たっぷり、頭(あたま)もよくなる。ダメ? じゃ今(いま)からだと旬(しゅん)な味(あじ)とかでもいいと思(おも)うよ。
白熊: 魚(さかな)から離(はな)れようよ。なんって言(い)うか、パフェって言(い)うより。
笹子: おしゃれなお刺身(さしみ)? こう言(い)うのがとうでしょうか? パンダパフェ。パンダの頭(あたま)はバニラアイスで、耳(みみ)は顔(かお)はチョコレートです。
子パンダ: パフェになってもパンダってやっぱり可愛(かわい)いね。
笹子: 白熊(しろくま)パフェ。バニラとコーヒーアイスで作(つく)ってみました。
ペンギンと子パンダ: いいね。
笹子: 南極(なんきょく)パフェ。かき氷(ごおり)で氷山(ひょうざん)をイメージしました。
女の人5: すごい!
女の人6: 可愛(かわい)い。新商品(しんしょうひん)ですか。
笹子: いいえ、試作品(しさくひん)です。よかったらどうぞ。
女の人5: え? いいんですか。
女の人6: では。
二人: いただきます。
女の人6: まずはパンダさんから。
女の人5: じゃ、ペンギンさんも。
女の人6: じゃ、白熊(しろくま)さんも。この鼻(はな)のとこ食(た)べちゃおうかな。それ、絶対(ぜったい)お店(みせ)出(だ)しくださいね。
笹子: よかった。大人気(だいにんき)です。
子パンダとペンギンと白熊: そ、そうだね。
ペンギン: ちょっと聞(き)いてよ。また今日(きょう)も落(お)とされたよ。いつも以上(いじょう)に大繁盛(だいはんじょう)じゃない? どうしたの?
子パンダ: 新(しん)メニューのフェアーが大人気(だいにんき)だしよ。
ペンギン: あ、パフェフェアー?
子パンダ: ううん。ワンプレートランチフェアー。
ペンギン: パフェじゃないん。