劉備は、おどろいて、何者かと振りかえった。
田:“什么人?” 刘备一惊,回头望去。
王:刘备闻言一惊,赶忙回头观瞧。
我:刘备吓了一跳,边寻思着是谁,边回头看。
咎め(とがめる 责难)た者は、「どこから来たっ」と、彼の襟(えり 衣领)がみをもう用捨(ようしゃ )なくつかんでいた。
田:呵斥他的人说了句“你从哪儿来”,就不由分说一把揪住他的后颈。
王:来人不容分说,上前一把薅住他的衣领:“好小子,说!你是打哪儿来的?”
我:询问的人一把抓住他的衣领,“说,打哪儿来?”
「・・・・・・?」見ると、役人あろう、胸に県の吏 章(りしょう )をつけている。近頃(ちかごろ)は物騒(ぶっそう 不太平,动荡)な世の中なので、地方の小役人までが、非常でもみな武装していた。二人のうち一名は鉄弓(てっきゅう)を持ち、一名は半月槍(はんげつそう)を抱え(かかえる)ていた。
田:刘备定睛一看,大概是官差,胸前戴着县衙的吏章。近来社会动荡,就连地方小吏平时也都武装起来。两名官差一个拿着铁弓,一个绰着半月枪。
王:刘备定睛一看,原来是两个官差,他们胸前绣着县衙的吏章。如今时局动荡,就连地方小吏也严加戒备。只见其中一人手擎一把铁弓,另一人手执一柄半月抢。
我:细看之下,应该是官差,胸前绣着县吏的纹章。最近社会不安宁,即使是地方小吏也罕见地武装了起来。一人持铁弓,一人环保半月枪。
「涿県(たくけん)の者です」劉備青年が答えると、
田:“涿县的。”
王:“在下是从涿县来的。”刘备从容地答道。
我:“涿县的”,刘备答道。
「涿県(たくけん)はどこか」と、たたみかけ(一个劲儿地说)ていう。
田:那人就接着问道:“涿县哪里”
王:“涿县?你到底是从涿县哪里来的?”官差继续盘问。
我:“涿县在什么地方?”县吏追问 (涿県(たくけん)はどこか 翻译为“涿县哪里”而不是问“涿县在哪里”)
「はい、涿県の楼 桑 村(ろうそうそん)(現在・京広線の北京―保定間)の生まれで、今でも母とともに、楼 桑 村に住んでおります」
田:“啊,我是涿县楼桑村人,现在还跟家母一起住在楼桑村。”
王:“回这位官差大人,鄙社在涿县的楼桑村,在下现在与家母同住一处。”
我:“是,涿县的楼桑村,目前和母亲一起生活在楼桑村。”
「商売は」
田:“干什么的?”
王:“哦?你们家是做什么的?”
我:“干什么的?”
「蓆(おしろ)を織(おう)おったり簾(すだれ)を作って、売っておりますが」
田:“编席子打帘子卖。”
王:“家中编制草席,打制草帘,聊以为生。”
我:“织席编帘,拿去卖。”
「なんだ、行商人(ぎょうしょうにん)か」
田:“哦,原来是小贩哪。”
王:“哦呦,原来你还是个手艺人呐。”
我:“原来如此,是行商啊。”
「そんなものです」
我:“正是如此”
「だが・・・・・」
我:“可是......”
と、役人は急にむさい物からのくように襟がみを放して、劉備の腰の剣をのぞきこんだ(覗き込む 窥视,紧盯着)。
むさい物からのくように:像躲避脏东西一样
田:官差像躲脏东西一样突然放开刘备后颈,紧盯着他腰间的那口剑。
王:薅住刘备领襟的官差正待再细细盘问,陡然撒了手,双目圆睁地死死盯住他腰侧的佩剑
我:衙役这么说着,突然放开衣领,窥视着刘备腰间的剑。(紧盯着)
「この剣には、黄金(こうきん)の佩環(はいかん)に、琅 (ろうかん)の緒珠(おだま)がさが()っているのではないか、蓆 売り(むしろうり)には過ぎた刀(かたな)だ。どこで盗ん(ぬすむ)だ?」
には過ぎた:对。。。来说太过了
田:“这把剑还有黄金佩环和琅玕珠子装饰呢,卖席子的怎么配有这样的宝剑,在哪儿偷的?”
王:“你休得胡言!你这腰上配的这把剑镶金戴玉的,一个卖草席的则呢有钱买如此好剑?想必是你偷来的!”
我:“这把剑装饰有黄金和珠宝。你织席为生,怎么可能用得起,是从哪儿偷来的吧?”
「これだけは、父の遺物(かたみ)で持っているのです」素直(すなお 老实)ではあるが、凛(りん)と(严肃,凛然)した答えである。役人は、劉備青年の眼(がん)を見ると、急に眼をそらして(逃避)、
田:“这是家父的遗物,不是偷的。”回答得诚实,却大义凛然。官差一触到刘备的目光,马上把眼睛挪开。
王:刘备的态度谦恭有礼,又落落大方:“您有所不知,这把剑乃是家父的遗物,并非偷窃所得。”官差一时被他的气势所迫,上下打量了一眼。
我:“这是父亲的遗物。”回答诚恳而又语气凛然。衙役瞅了瞅刘备的眼睛,马上转过去。
「しかしだな、こんなところに、半日も坐すわりこんで、いったい何を見ておるのか。怪しま(あやしむ)れても仕方がない。折も折(おりもおり 正当这个时候)、ゆうべもこの近村(きんそん)へ、黄巾賊(こうきんぞ)の群れ(むれ)が、襲うて(おそうて)、掠 奪(りゃくだつ)を働いて逃げた所だ。見ることろ大人(だいにん)しそうだし、賊徒(ぞくと)とは思われぬが、一応(いちおう疑って(うたがう)みねばならん)
田:可是,你在这里一坐就是半天,到底在看什么没法儿不让人怀疑。碰巧昨天晚上又有一群黄巾贼袭击附近的村子,抢了东西逃走。你看上去挺老实,不像歹人,可我们不能不怀疑啊
王:“话虽如此,你在这个地方一坐就是大半天,究竟想要干什么?昨晚有一伙黄巾贼子洗劫了附近的村子,捐款而逃。你这小子看样子倒算老实,但是我们难免怀疑,自然要细细盘问一番。”
我:“话虽如此,但是你坐在这里大半天了,到底在看什么呢?我们怀疑你也是没办法的事。这段时期,黄巾贼经常往来劫掠。看见成年人,我们就会自然怀疑可能是贼子。”
ゆうべもこの近村(きんそん)へ、
昨晚在附近的村子
黄巾賊(こうきんぞ)の群れ(むれ)が、襲うて(おそうて)、掠 奪(りゃくだつ)を働いて逃げた所だ。
有黄巾贼去打劫,抢了东西逃了。
見ることろ大人(おとな)しそうだし、賊徒(ぞくと)とは思われぬが、
你看上去挺老实,不像是贼人
一応(いちおう疑って(うたがう)みねばならん)
但也难免不怀疑
「ごもっともです。・・・・・・実は私が待っているのは、今日あたり江(こう)を下がってくると聞いている洛 陽船(らくようぶね)でございます」
田:“您说得也是。其实我是在等洛阳船,听说今天下来”
王:“在下绝非偷盗之徒,今日在此,只是想等候船家。听说洛阳船今日会顺流而下,路过此处”
我:“诚如此言。其实我是听说今日有洛阳船顺流而下路过此处,所以在等他们。”
「ははあ、誰か身寄り(みより 亲属)の者でもそれへ便乗(びんじょう)して来るのか」
“哦?难道你有亲人在那船中。”
「いいえ、茶を求めたいと思って。待っているのです」
“不是,我想买茶,所以在这里等着。”
「茶を」役人は眼(がん)をみはった(睁大眼睛)
“茶” 官人睁大了眼睛
彼らはまだ茶の知らなかった。茶という物は、頻死の病人(びょうにん)に与えるか、よほど(很大程度上)な貴人(きじん)でなければのまないからだった。それほど高価でもあり貴重に(きちょうに)思われていた。
田:官差还不知道茶的滋味。因为茶是给濒死的病人喝的,或是给相当尊贵的贵人喝的。人们觉得茶叶是那么的昂贵和贵重。
王:两位官差面面相觑。以他们的阶品和月俸是买不起茶的,更是从未尝过茶叶的滋味的。在当时茶叶的价格时分昂贵,只有达官显贵喝得起。平常人家也就只给危重病人时,才能筹资买上一点茶叶治病。
我:他们还不知道茶的滋味。茶除了给濒死之人,主要还是富人享用。是价值很高的贵重之物。
「誰にのませるのだ。重病人(じゅうびょうにん)でもかかえ(かかえる 抱、照看、雇佣)ているのか」
田:“给谁喝啊?家里有重病人?”
王:“哎呦,你买茶叶作甚,莫不是家里有病人啊?”
我:“是买给谁喝的吧。你有病人要照看吗?”
「病人ではございませんが、生来(せいらい)、私の母の大好物は茶でごさざいます。貧乏(びんぼう)なので、めったに(想)買ってやることもできませんが、一両年稼いでためたこづかい(こづかい 零用钱)もあるので、こんどの旅の土産(どさん)には、買って戻ろうと考えたものですから」
田:“没有病人。家母一辈子就喜欢喝茶。但家里穷,难得买给她。这不,做了一两年的买卖攒了点碎钱,想给她买点儿,算是这次出门儿的礼物。”
王:“并非如此。只因家母噬爱喝茶,但儿子不孝,因家境拮据不能常常为母亲买茶。在下这两年拼着手艺攒下一点银子,想着这次出门买点儿茶叶,献于母亲,聊尽孝道。”
我:“不是病人。我母亲生来喜欢喝茶。因为贫穷,也不是随便就能买得起。这一两年挣了一些零用钱,所以想买些茶,作为这次旅行的礼品带回去。”
「ふーむ。・・・・・・それは感心(かんしん)なものだな。おれにも息子があるが、親に茶をのませてくれるどころか あの通りだわえ」
田:“嗯嗯,让人佩服啊。我也有儿子,可他哪里会让爹娘喝上茶呀,就看他那样儿!”
王:“嗯,闹了半天原来咋们碰着个大孝子啊!唉,瞧瞧人家的出息,我们家那个混账儿子什么时候能想着给我买点茶叶,孝敬孝敬我呀?真是的!”
我:“嗯。真令人感动啊。我也有一个儿子。原来是想让父母喝上茶啊。”
改:
后句:“虽说我也有儿子,可想着让父母喝上茶这种事,他哪知道啊?”
二人の役人は、顔を見合わせてそういうと、もう劉備の疑いも解けた様子で、何か語らいながら立ち去ってしまった。
田:两位官差对视一眼,像是打消了对刘备的怀疑,一边聊着什么,一边走开。
王:两名官差听了刘备一番解释,打消了疑虑。于是摆摆手,边嘟囔边走了。
我:两个官差打了个照面,对刘备的疑心已经解决,一边嘀咕着什么一边离开了。
日は西に傾きかけた。
我:已是夕阳西下。
茜(あかね 深红色)ざした夕空(ゆうぞら)を、赤い黄河の流れに対したまま、劉備はまた、黙想(もくそう)していた。
田:傍晚的天空变成暗红色,刘备面对红色的黄河沉思。
王:在傍晚绯色晚霞的映衬下,黄河也被染就一片红色。刘备怔怔望着这篇红霞赤水,又陷入了良久沉默。
我:傍晚深红色的天空染红了黄河。对着流动不舍的河水,刘备又陷入了沉默当中。
と、やがて、「おお、船旗(ふねはた)が見えた。洛陽船(らくようぶね)にちがいない」
我:终于来了。“从船上的旗子看来,是洛阳来的船没错了。”
彼は始めて草むらを起った。そして眉に手をかざし(把手举起来)ながら、上流(じょうりゅう)のほうを眺めた。
田:刘备这才从草丛里站起身来,手搭凉棚,眺望上游。
王:刘备说着,翻身站起,手搭凉棚,眺望上游。
我:刘备开始从草丛中站起。手搭上了眉梢,眺望着上游。
改:
我:刘备这才从草丛中站起来。手搭凉棚,眺望上游。