东干语(Хуэйзў йүян)入门

ドンガン語(中: 東干語、ドンガン語: Хуэйзў йүян/Huejzw jyian〈回族語言〉、 ロシア語: дунганский язык)は、中央アジアのキルギスなどでドンガン人と呼ばれる民族が使用する言語であり、中国語官話方言に含まれる西北方言の地域変種のひとつ。ただし漢字でなくキリル文字で表記し、声調記号をつけない。

回民(回族)は中国語の方言を母語としており、隔絶された環境下でドンガン語は清代の中国語の語彙を今も保っている。このためドンガン語を官話方言(特に西北方言)に属する中国語の方言とする学者も多い。

方言は、元来の居住地域である甘粛方言と陝西方言に分けられている。

しかし、イスラームに関わる用語を中心に、アラビア語・ペルシア語を始め、移住先の言語であるキルギス語などのテュルク諸語やロシア語の語彙も、政治や科学用語を中心に数多く取り入れられている。大きな特徴として、表記は漢字ではなくキリル文字で行っているため、中国語から派生した別の言語という見方もある。

現在の正書法はソビエト連邦領内の少数民族が使う言語は基本的にはキリル文字を応用して書き表すという1950年代のソビエト連邦の方針に沿ったものである。キリル文字化以前には、漢字や「小児経」と呼ばれる漢語の口語をアラビア文字で音写したものも表記が用いられていた。1928年にはラテン文字の使用が開始され、その後1932年に修正したラテン文字による正書法が採用された。現在のキリル文字による正書法は1953年に制定されている。

ドンガン語は中国語と同じく声調の違いによって語の意味を区別する。声調は原調で4種をもつ方言もあるが、甘粛系の標準的なものは平声、上声、去声の3種である。しかし甘粛系の方言でも、声調変化のパターンでは4種が認められ、平声が2種に分かれる。キリル文字による正書法は声調を反映していないため、同じ綴りで異なった発音、異なった意味になる語が多い。単語を見ただけではどういう声調で発音すべきか不明な場合があるため、辞書によってはI、II、IIIとローマ数字を書き加えて区別しているが、多音節語では4種を区別して記さないと正しい声調は分からない。

ドンガン語の出版物としては、ソビエト時代に当時のキルギス・ソビエト社会主義共和国で“Шийуәдичи”『十月の旗』(Shiyuedi chi)という新聞が1957年から1992年まで週刊で発行された。1993年からは『十月の旗』など4紙が統合され『回民報』(Hueimin Bo)になった。

カザフスタンでは『回族報』(Hueizu Bo)が発行されていた。『回族報』は2002年3月ごろに復刊された半年刊の新聞で、ドンガン語のほか中国語、ロシア語が用いられていた模様である。

ドンガン語による書籍は多くないが、詩集や民話集などの文学作品がキルギスを中心に発行されている。


Collected & written By @WUAN_c4d6

(作者:WU AN)

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