特次回事例に基づく討議(演習)
許無償実施許諾の事例
:
トヨタ自動車は、燃料電池自動車の普及に向け燃料電池関連の
特許(世界で約5,680件)の実施権を無償で提供すると発表しました。
通常、出願から20年まで発明の実施を専有できるところ、以下の
条件で、無償で実施権を許諾するとしています。無償提供特許内訳
①トヨタ自動車との契約が必要
②実施権無償期間は市場導入初期(2020年末までを想定)
③ただし水素ステション関連特許に関しては燃料電池スタック
(約1,970件)
高圧水素タンク
(約290件)
、ー、期限を
燃料電池システム制御
限定することなく無償で実施許諾する(水素ステーショ
ンの設置、運営を行う場合に限る)
(約3,350件)
水素ステーション関連
(約70件)
上記事例において、特許実施権を無償提供するメリット、デメリッ
トを次のそれぞれの立場で考えてください
(出典:トヨタ自動車HP:TOYOTA Global Newsroom Jan.06,2015)
。
A.無償実施許諾する自動車メーカ
B.既に研究開発中の競合他社
C © Mitsubishi Electric Corporation
2016年11月22日立命館大学・情報理工学部大学院講座「知的所有権概論」
38
C.新規開発を検討する他社
D.水素ステーション設置運営会社
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