本を読むのには、場所を時々変えてみるのは意味がある。とくに外で読んだ本は、後から思い返しても楽しい経験に思える。旅行をしたときには、当地のゆかりの作家の作品を読むことにしている。たとえば、金沢に行けば室生犀星を読み、山形の米沢に行けば藤沢周平を読むといった具合だ。文学や思想は、それを生みだした著者が生まれ育った風土と関係が深い。その土地の雰囲気の中で読むと、作品の底にある、独特の感覚に触れることができる気がする。本の世界は現実と切り離された独自の世界とも言えるが、現実の空気の中に積極的に組み込むことによって、体験としての読書が成り立ちやすくなる。
读书要时不时换个地方才有意义。尤其是那些出门在外读的书,之后回想起来也会是一段愉快的体验。旅行的时候,我尽量读当地作家的作品。例如,去了金泽,我会读室生犀星;去了山形的米泽,我会读藤泽周平。文学和思想的产生与作者成长的环境有莫大的关系,在当地的氛围中读书,能够很轻易地接触到作品深处所散发出来的独特感觉。有人说书的世界是孤立于现实之外的世界,但通过积极融入现实的空气之中,读书成为了我的一种体验。