僕(ぼく)はいつも夜(よる)、黒(くろ)を散歩(さんぽ)に連(つ)れて行(い)く。黒(くろ)を飼(か)い始(まじ)めたのは三年前(さんねんまえ)だ。色(いろ)が黒(くろ)いから、黒(くろ)って名前(なまえ)をつけた。最初(さいしょ)、両親(りょうしん)は犬(いぬ)を買(か)うことに反対(はんたい)だったが、何度(なんど)も頼(たの)んでやっと飼(か)わせてもらった。その代(か)わり、雨(あめ)の日(ひ)も風(かぜ)の日(ひ)も、毎日(まいにち)必(かなら)ず散歩(さんぽ)すると約束(やくそく)させられた。だから、黒(くろ)の散歩(さんぽ)は僕(ぼく)の日課(にっか)だ。僕(ぼく)が家(うち)に帰(かえ)ると、黒(くろ)は早(はや)く散歩(さんぽ)に行(い)きたがって、クンクンと鳴(な)く。僕(ぼく)が紐(ひも)を持(も)つと、僕(ぼく)の所(ところ)へ来(き)て、嬉(うれ)しそうに尻尾(しっぽ)を振(ふ)る。そして、紐(ひも)をつけて玄関(げんかん)をでたとたん、黒(くろ)は全力(ぜんりょく)で走(はし)り出(だ)す。
二(に):
近(ちか)くの公園(こうえん)をいっしょしろうのが、いつもの散歩(さんぽ)コースだ。帰(かえ)ろうとするといやだって動(うご)こうとしない。そんな時(とき)のために、いつも僕(ぼく)のズボンのポケットには、黒(くろ)が好(す)きなクッキーがいれてある。クッキーを取(と)り出(だ)すと、黒(くろ)は喜(よろ)んで僕(ぼく)の所(ところ)へ来(く)る。時々(ときどき)、帰(かえ)りにコンビニによろこともある。黒(くろ)コンビニの前(まえ)で任(まか)せて置(お)いて、買(か)い物(もの)する。戻(もど)って来(く)ると、黒(くろ)は大喜(おおよろこ)びだ。僕(ぼく)は買(か)う中(じゅう)舐(な)められてしまう。舐(な)められるとクスぐったいが、黒(く)は本当(じょんとう)に可愛(かわい)い。