你的名字
故事发生的地点是在每千年回归一次的彗星造访过一个月之前,日本飞驒市的乡下小镇糸守町。在这里女高中生三叶每天都过着忧郁的生活,而她烦恼的不光有担任镇长的父亲所举行的选举运动,还有家传神社的古老习俗。在这个小小的城镇,周围都只是些爱瞎操心的老人。为此三叶对于大都市充满了憧憬。
然而某一天,自己做了一个变成男孩子的梦。这里有着陌生的房间、陌生的朋友。而眼前出现的则是东京的街道。三叶虽然感到困惑,但是能够来到朝思暮想的都市生活,让她觉得神清气爽。另一方面在东京生活的男高中生立花泷也做了个奇怪的梦,他在一个从未去过的深山小镇中,变成了女高中生。两人就这样在梦中邂逅了彼此。
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文中的人称代词有重要作用,而中文的第一人称【我】已经反映不出性别,故采取我(♂),我(♀)的方式表现。
いつの間にか樹木は途切れ、眼下でスケッチブックくらいのサイズになった湖の町は半分が雲に覆われている。見上げた雲には厚みがなく透明に輝くようで、強い風に溶けながらみるみる遠くまで流されていく。周囲は苔だけの岩場だ。山頂まで、ついに来たのだ。
前方在不觉间就没了树木,眼下如素描本大小的湖水所在的町落一半已经被云朵覆盖。头顶上方的云朵纤薄透明闪耀,一点点溶解在强风中以肉眼可见的速度向远方飘逸。周围是只有苔藓的岩石。终于,是来到了山顶。
「なあなあ、見えたよ!」
【呐,快看!】
はしゃぐ四葉に追いついて、彼女の視線を辿る。その先に、山の頂上をえぐるようにして、カルデラのようなグラウンド大の窪地がある。窪地の内部は緑に覆われた湿原で、その中央付近には一本の大きな樹が立っている。
伴随着惊叫的四叶的视线,前方的山顶像是被挖去一块,出现破火山口一样的窪地,窪地的内部是被绿色覆盖的湿原,中央附近树立着一棵大树。
想像もしていなかった風景に、俺は目を見張った。
想象之外的风景,让我(♂)睁大了眼睛。
里からは決して見えない、これはまるで天然の空中庭園だ。田舎っていちいちすげえ。
这是人所聚集的城市中绝对无法看到的的,宛若天然的空中庭园一样的风景。乡下的一切都让人惊奇。
「ここから先は、カクリヨ」
【前面,就是KAKURYO】
婆ちゃんが言う。俺たちは窪地の底に降りていて、目の前には小さな小川が流れている。
婆婆这么说到后。我们下行到窪地的底端,眼前流淌着小溪。
巨木はその先だ。
巨木就在前方。
「かくりよ?」俺と四葉が声を合わせる。
【KAKURYO?】我(♂)和四叶齐声问道。
「隠り世、あの世のことやわ」
【隐世(读作KAKURYO),那个世界】
あの世。婆ちゃんのその昔話ボイスは、まるで冷風のように俺の背中を撫でる。すこしだけ足がすくむ。霊峰というかパワースポットというかセーブポイントというか、確かにこの世ならざる雰囲気が、この場所には漂いまくっているような気がする。
彼世。婆婆那仿若讲述古老故事一样的语调,一点点如冷风般摩挲着我的后背。双脚有些缓滞。灵峰也好能量点也罢或者是存档点也行,确实脱离于这个世界之外的氛围,萦绕在这个地方。
……踏み入れたら帰れない、なんてことないだろうな。
……不会踏入之后,就回不来了什么的吧。
「わーい、あの世やあ~!」
【哇,那个世界~!】
しかし四葉は歓声を上げながら、バシャバシャと小川をまたいでいってしまう。
然而四叶好像全然委身于兴奋,啪啪的趟过了小溪。
ガキはすげえな、ばかで元気で。まあ天気も良いし風も小川も穏やかだし、こんなんでビビッてちゃ恥ずかしいかもしれない。俺は婆ちゃんが濡れないように手を取って、岩を足場に小川を渡った。
小孩子还真是无忧无虑啊。不过天气这么好又风平浪静的,也犯不着这么思前想后的吧。我(♂)和婆婆手拉着手,踩着石头渡过了溪流。
「此岸に戻るには」ふいに神妙な調子で、婆ちゃんが口を開いた。「あんたたちの一等大切なもんを引き換えにせにゃいかんよ」
【要返回此岸】突然间一副神妙的语气,婆婆说道。【必须要以你们最重要的东西为交换】
「ええっ!」俺は思わず声を上げた。
【诶!】我(♂)不由叫出了声。
「ちょ、ちょっと婆ちゃん、渡り終えてから言わないでよ!」
【婆婆,干嘛不过来之前早说啊!】
俺の抗議に、婆ちゃんは目を細めて笑う。欠けた歯がのぞいて余計に怖いんですけど。
婆婆只是眯起眼睛笑看我(♂)的抗议。不说那露出的缺齿只是让人徒增恐怖。
「怖がらんでもええ。口噛み酒のことやさ」
【不用怕。就是口嚼酒】
主播:yuki
小编:reno
责编:日语之声
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