木蓮
寺田寅彦
(译自青空文库)
翻译 王志镐
白木蓮は花が咲いてしまつてから葉が出る。その若葉の出はじめには実に鮮かに明るい浅緑色をしてゐて、それが合掌したやうな形で中天に向つて延びて行く。丁度緑の焔をあげて燃ゆる小蝋燭を点しつらねたやうにも見える。
紫木蓮は若葉の賑かなイルミネーションの中から派手な花を咲かせる。濃い暗い稍(やや)冷たい紫の莟(つぼみ)が破れ開いて、中からほんのり暖かい薄紫の陽炎(かげろう)が燃え出る。さうして花の散り終るまでにはもう大きな葉が一杯に密集してしまふ。
桜でも染井吉野のやうに花が咲いてしまつてから葉の出るやうな種類が開花の魁(さきがけ)をして、牡丹桜のやうな葉と一緒に花をもつやうなのが、少しおくれて咲くところを見ると、これには何か共通な植物生理的な理由があるらしい。
人間でもなんだか、これに似た二種類があるやうな気がするが、何が「花」で何が「葉」だかが自分にはまだはつきり分らない。
玉兰花
寺田寅彦
白玉兰,自从花开之后就长出叶子。那嫩叶刚生出来时,其实是鲜艳明亮的浅绿色,如同合掌般形状向着天空伸展着。看上去就像是绿焰燃烧着的小蜡烛。
紫玉兰,从嫩叶熙熙攘攘的灯饰中开出鲜艳的花来。浓郁而稍显冷酷的紫色花苞绽开,从中略带暖色的淡紫色阳炎萌发了。就那样直到花儿散落为止,大片的叶子全都密集地紧裹着。
樱花也是这样,像染井吉野那样的花,作为自开花之后才长出叶子的种类,是开花的先驱,像牡丹樱那样和叶子一起带出了花的品种,如果在开花稍晚的地方见了,似乎有某种共通的植物的生理方面的理由。
不由得想到,人类是否注意到有这两种相似种类的花,什么是“花”什么是“叶”,连我自己也弄不清楚。