主播·短腿的小企鹅
文中的人称代词有重要作用,而中文的第一人称【我】已经反映不出性别,故采取我(♂),我(♀)的方式表现。
「夕方、昼でも夜でもない時間。人の輪郭がぼやけて、彼が誰か分からなくなる時間。人ならざるものに出会うかもしれない時間。魔物や死者に出くわすから『逢魔が時』なんていう言葉もあるけれど、もっと古くは、『かれたそ時』とか『かはたれ時』とか言ったそうです」
【傍晚,既不是昼也不是夜的时间。人的轮廓变得模糊,对方是谁也分不清楚的时间。也许会和人外之物相遇的时间。和死者以及魔物相会的【逢魔之时】(下午六点左右的黄昏时候)你们应该也有听过,而更加久远的时代【かれたそ時】【かはたれ時】也有这种说法】
ユキちゃん先生は、今度は『彼誰そ』『彼は誰』と書く。なんだそりゃ、ダジャレ?
YUKI酱老师,这次写上【彼谁为】【彼为谁】。这是什么啊,文字游戏吗?
「はーい、センセイしつもーん。それって『カタワレ時』やないの?」
【老——师,有问题。难道不是【昏黄时分】吗?】
そう誰かが発言し、そうだよ、と私も思う。タソガレ時はもちろん分かるけど、夕方を指す言葉として子どもの頃から耳馴染みがあるのは『カタワレ時』だ。それを聞いて、ユキちゃん先生は柔らかく笑う。それにしても、こんな田舎の高校には不相応なくらい美人なのよねこの古典教師。
有人这样问道,恩,确实。说黄昏当然也不是不理解,但我(♀)们从小时候就听惯的语言是【昏黄时分】。问题之下,YUKI酱老师温柔的笑了。还真是和这乡间学校不相称的美人老师呐。
「それはこのあたりの方言じゃない?糸守のお年寄りには万葉言葉が残ってるって聞くし」
【这是这个地方的方言对吧?我也听说系守的老人们还留存着很多方言】
ど田舎やからなあ、と男子が言って、くすくすと笑い声が上がる。確かに、時々うちのお祖母ちゃんもそれ何語?的な言葉使うかも。一人称「ワシ」だし。そんなことを考えながらノートをめくると、まだ白紙のはずのページに大きな文字が書かれていた。
老土啊,男生说道,随后是咯咯咯的笑声。确实,经常我(♀)家的祖母也会说一些不明所以的话。第一人称还称自己为【吾】。一边想这些事一边翻笔记,应该还是白纸的那一面上写了斗大的文字。(以上几段揣摩良久,最终定型为这样,但我相信还有更好的翻译方法,译者注)
お前は誰だ?
你是谁?
......え?
……诶?
なにこれ?周囲の音が、見覚えのない筆跡に吸い込まれるみたいにしてすーっと遠ざかる。これ、私の字じゃない。ノートを誰かに貸したりなんかもしてないはず。え?お前は誰だって、どういうこと?
这什么啊?周围的声音,仿佛被陌生的笔迹吸进来一样嗖的远去。这,不是我(♀)的字。这本笔记应该也没有结给过别人。诶?【你是谁】到底什么意思啊?
「......さん。次、宮水さん!」
【……同学。接下来,宫水同学!】
「あ、はい!」
【啊,是!】
私は慌てて立ち上がる。九十八ページから読んでくださいね、とユキちゃん先生が言って、私の顔を見ながらおかしそうに付け足す。
我(♀)慌张的起身。读一下九十八面,YUKI酱老师看着我(♀)又好像不放心一样补充一句。
「宮水さん、今日は自分の名前、覚えてるのね」
【宫水同学,今天记得自己的名字诶】
そしてクラス中がどっと笑う。はああ?なんなのよこれ、どういうこと?
只听见班上一阵哄笑。蛤啊?什么意思啊?
「覚えとらんの?」
【……不记得了吗?】
「......うん」
【……唔嗯】
「ほんとに?」
【真的?】
「うんってば」
【都说了不记得了!】
そう答えて、ぢゅーっとバナナジュースをすすった。ごくん。おいし。サヤちんは不思議なモノを見るような目で私を見ている。
说完揪的大吸一口香蕉汁。咕咕,味道真不错。SAYA酱像是看什么不可思议的东西一样看着我。
「.....だってあんた、昨日は自分の机もロッカーも忘れたって。髪はぼさぼさの寝癖で結んどらんし、制服のリボンもしとらんかったし、なんかずっと不機嫌やったし」
【……还不是因为你昨天把自己的课桌和储物柜都忘了。头发乱糟糟的也没扎起来,校服的礼结也没打,看起来一直心情不好的样子】
私はその姿を想像してみる。......え?
我(♀)想象着这样的自己。……诶?
「ええええ!うそ、ほんと!?」
【诶诶诶诶!骗人吧还是说真的!?】
「なんか、昨日の三葉、まるで記憶喪失みたいやったよ」
【昨天的三叶,感觉就好像丧失了记忆一样】
私は慌てて思い返してみる。......やっぱりおかしい。昨日のことが思い出せない。いや、切れぎれに覚えていることもある。
我(♀)忙不迭的追溯记忆。……果然很奇怪。昨天的事情就是想不起来。不,断片的记忆要说也有。
本期主播:短腿的小企鹅
本期小编:KUMO
责任编辑:日语之声