私は当時、都内の某店舗型ヘルスで働いていた。
この店には女の子の部屋(プレイルーム)は全部で6室あり、完全個室待機制。女の子の在籍数は何十人かわからないが、私が実際によく会って顔見知りとなった女の子は20人程度。よくある普通のヘルスだ。
我那个时候,在东京都的某家会所里工作。
这家店有六间提供给女性的专属的屋子(活动室),是完全的单间。在职的女性员工大概几十人,实际上经常见到的只有20个左右的程度。这种情况也非常普通。
出勤したら、受付で今日の予約スケジュールを聞き、その日に自分が使いたい部屋を申告する。
事務室(テーブル、椅子、冷蔵庫、ロッカー、連絡事項の張り紙などがある)へ行き、持参した飲み物に名前を書いて冷蔵庫へ入れ、自分のロッカーから仕事道具(スリッパ・服・ボディーソープなど)を持ち出す。そして先ほど自分が受付で申告した部屋に入る。
上班后,就在接待处获取自己今天的预约日程,并在当天把自己想要用的屋子申请好。
然后再去办公室(包含一张桌子,一把椅子,冰箱,储物箱,写着联络事项的贴纸等等),大家会把自己的名字写在带来的饮料上,放进冰箱,然后从储物柜里拿出工作用的道具(拖鞋,衣服,沐浴露等等)。就可以去到自己刚刚申请的那个房间了。
部屋の中にはダブルベッドとシャワールームがある。清潔で広い部屋だ。
エアコン完備、空気清浄機、テレビ、テーブルランプを乗せた5段ぐらいのチェスト、お客様用の棚とバスケットとハンガーとスリッパが置いてある。
私は着替え終えると、掃除が行き届いているか備品は足りているか等をチェックしながらお客様を迎え入れる準備をする。仕事開始。
房间里放着一张双人床还有浴室,是个既干净又宽敞的的屋子。
其中还包含了完备的空调,空气净化器,电视,可以五段调节的台灯等等,以及提供给客人用的架子、篮子、衣架和拖鞋。
当我换好了衣服,检查完房间是否已经打扫干净,准备好了迎接客人的东西后。工作开始了。
私が恋をしたお客様…
和我相爱的那名客人也出现了......
その人は新規のお客様で、その店に初めて来店し、誰を指名することもなく、店のスタッフがたまたま私を選んでつけた。
私のお客様はほとんどが本指名の常連客だったので、貴重な休憩(待機)時間に飛び込んできた新規の客ははっきり言って面倒だった。
那位客人是新来的,那家店是他第一次来,他当时也没有指名谁,只是碰巧遇到了正在工作的我。
我的客人一般都是被指名的常客,所以在宝贵的休息时间里招待新来的客人真的是非常麻烦的。
新規の客はもちろん知らない人なので、会うまでは『どんな人だろう?』って心配しながら嫌な緊張感でドキドキする。これも結構ストレス。
当時の私は常連相手にマジで忙しかったので、今思えば『たまたま空いた時間に飛び込んできた新規客』という出会いの時点で、なにか縁があったのかもしれない。
因为并不知道新客人的来路,见面之前一直都会抱着 “这是位什么样的人呢?” 的担心一边紧张一边心跳加速。这也是相当有压力的。
当时的我,真的很忙,所以现在回想起来的时候,也许就是像“偶然的时间里飞进来的新客人”一样,一切都是缘分把。
彼の第一印象は、優しそうな人。
「あんまりこういう所って来ないから緊張する」って言いながらも、笑顔で自分からいろいろ話しかけてきて気さくな感じだった。
他给人的第一印象是个很温柔的人。
“我也不经常来,所以有点紧张”,那人一边微笑着一边说,让我感觉很舒服。
穏やかで落ち着きのある大人っぽい雰囲気。そこそこモテそうな感じのカッコイイ系。私より5~6歳ぐらい年上かな?背が高くて体は締まっている。ネックレスをしている。ピアスは無し、指輪も無し。爪は伸びていない。汗臭くない。香水無し。Tシャツはよれてない。清潔感あり。腰パンじゃない。お洒落。腕時計は…あっ私の好きなブランドだ。成金じゃないな。
他浑身散发着稳重,沉着与成熟的感觉。似乎是很受欢迎的帅气系。比我大5,6岁的样子吧,个子高高的身体很结实。戴着一根项链。没有耳钉,没有戒指。 指甲也不长,身上没有什么汗味,也没有香水味。没有穿T恤。给人很干净的感觉。并没有带腰包。挺时尚的。带着一个手表.... 也是我喜欢的牌子。看起来不像是个暴发户。
こんな風にいろいろチェックしたのは、べつに彼に興味があったからじゃない。私は風俗嬢として、お客様が部屋に入ってきた瞬間からあらゆることを細かくチェックする。
なるべく早い段階でお客様がどういう人なのかを掴み、そのお客様に対しての"はるかのキャラ"を設定する。お客様からいろいろ質問されたときのために、なるべくそのお客様に好まれるような自分の架空プロフィールを頭の中で作っておくのだ。これだから新規客は面倒くせー。
我之所以这样检查,并不是对他很感兴趣。只是我作为一名风俗娘,从客人进入房间的那一瞬间就会开始仔细的观察他的所有事情。
因为需要在尽可能短的时间里洞悉客人是一位怎样的人,了解那位客人的“角色设定”,在客人问我各种各样的问题时,尽可能的使用脑海中架空的人设来回答。就因为这样新客人才是很麻烦的。
シャワーのときは、会話をしつつ丁寧に体を洗いながら更に細かくチェックする。
一番はチン○の包茎チェック(仮性・真性)、おへそは綺麗か、髪にフケや脂っぽさはないか、足の爪は伸びていないか、体に傷やアザなどはないか、湿疹はないか、手術の跡はないか、等々。
そういう風に徹底的にチェックするのは、お客様と私がお互い嫌な思いをしないため。気になった点をしっかり頭にインプットすれば、プレイ中にお客様の心や体を傷つけたりしないよう、より心配りできるのだ。
然后在洗澡时,一边和客人对话,一边仔细的清洗身体,进行更细微的观察。
最首先检查的是包茎()、肚脐是否干净、头发上有没有头屑和油脂、脚趾甲是否过长、身上有没有伤口、伤疤、湿疹或者手术的痕迹等等。
如此彻底的检查,是为了避免让客人产生任何不快。如果把这些都注意一下、在服务的时候,才会更加用心,不会伤害到客人的心和身体。
彼の場合は何も問題はなかった。たくましく綺麗な体だった。
立ち居振舞いや言動からは、風俗は初めてじゃなさそうだけど慣れてもいない印象を受けた。清潔そうだしとりあえず悪い人ではなさそうだったので、私は少し緊張がほぐれ安心した。
然而他的话,身体没有任何的问题,整个都很漂亮。
从言谈举止来看,第一次来风俗店,处处透露着不习惯的印象,因为看起来很干净也不像是个坏人,所以我的紧张感慢慢减少,也安心了起来。
ベッドでは…
このとき私が働いていたお店はややハード気味のサービスをするヘルスだったので、私はあれやこれやと華麗なる技の数々を披露したんだけど(笑)
彼は「そんなことまでしなくていいよ」と言ってくれて、プレイは途中からは恋人同士のように、彼のリードによる極ノーマルでソフトなものになった。
在床上的时候......
我工作的这家店当时提供各种高难的服务和上门保健,我也因此掌握了各种华丽的技巧。。
他说:“你不必做那些事。”,从服务中途开始就跟恋人一样,被他一步步领导着,变得柔软了起来。。。
(ただ「そんなことしなくていいよ」って言うお客様は珍しくないので、それが理由で『このお客様はいい人だわ』なんて思わない。『あらそうなの、ラッキー』って感じ)
(其实,说“你不用这么做了”的客人并不是很稀奇,只是我觉得“这个客人像是一个好人”,所以才会这么想。“好像就是这样的感觉,很幸运”。)
彼は顔も体もカッコイイ。爽やかで明るい。
でも風俗嬢である私にとってそれはなんの意味もないことだ。
不潔なお客様よりも清潔なお客様の方が仕事は楽だけど、好きでもない男とアレコレするのは、相手がイケメンだろうが不細工だろうが痩せていようが太っていようが、私が感じる気持ち悪さはいつも100%、変わらない。
他的脸和身体都很帅气,很爽朗。
虽然这些对于一个我这样一个风俗娘来说,并没有什么太大的意义。
但显然也比服务那也不干净的客人要舒服,我不是很喜欢和那种男人在一起,无论对方是帅是丑,是胖是瘦。我的嫌弃程度立刻会上升到100%,不会变化。
彼が帰った後、私はトイレに駆け込んで胃液を吐いた。
回来之后,我甚至会直接冲进厕所,恶心的胃液都能吐出来。
後々この彼と私が恋愛関係になる予感など微塵もなかった。
总之我一点点也没有预感到过,在那之后他居然会和我达成恋爱关系。
-3へ続く-
第三篇待续