暗(くら)い海(うみ)に沈(しず)んでいく
色(いろ)を失(うしな)った 想(おも)い出(だ)の欠片(かけら)
目(め)を凝(こ)らすほど 色褪(いろあ)せていく
透明(とうめい)な世界(せかい)に 僕だけが残(のこ)った...
孤独(こどく)な夢(ゆめ)の中(なか)で 暴(あば)れ出(だ)す
哀(かな)しみで塞(ふさ)がれた傷跡(きずあと)
もがきながら 震(ふる)えながら
伸(の)ばした手(て)を 誰(だれ)かが、握(にぎ)った
透明(とうめい)な世界(せかい)に降(ふ)り注(そそ)ぐ
君(きみ)という光(ひかり)が 眩(まぶ)しすぎて
泣(な)きたい...そう思(おも)った体(からだ)ごと
温(あたた)かなその手(て)に 包(つつ)まれていく
深(ふか)い海(うみ)の底(そこ)まで 沈(しず)んでいく
彩(いろど)りを失(うしな)った心(こころ)を
ただ寄(よ)り添(そ)って、労(いたわ)るように
岬(みさき)の灯(ひ)が 静(しず)かに照(て)らす
透明(とうめい)な心(こころ)に灯(とも)された
君(きみ)という光(ひかり)が 優(やさ)しすぎて
泣(な)きたい衝動(しょうどう)を、また堪(こら)えたら
君(きみ)が笑(わら)って言(い)った
「泣(な)いても、いいんだよ...
大丈夫(だいじょうぶ)。君(きみ)は、独(ひと)りじゃない」
紡(つむ)がれた言葉(ことば)が 胸(むね)を突(つ)いて
泣(な)かない...そう思(おも)って固(かた)くした
瞼(まぶた)にそっと落(お)ちる 君(きみ)の涙(なみだ)
透明(とうめい)な雫(しずく)が降(ふ)り注(そそ)ぎ
強(つよ)がりな心(こころ)が 解(ほど)かれていく
やがて、泣(な)き疲(つか)れて眠(ねむ)るまで
繋(つな)いだ温(ぬく)もりを、離(はな)さないで...
優(やさ)しい夢(ゆめ)の中(なか)へ...君(きみ)と、泳(およ)いでいこう