その太陽光発電施設は、ほかとはずいぶん趣が違っていた。パネルは見上げるほどの高さにあり、長細く、まばらである。地面に十分日光が届く設計で、農業ができるという。ガラスのない温室にいるような気がしてくる。
这台太阳能发电设备与其他设备情况大有不同。电池板的高度足以让人仰望,又长又细、分布零星。设计能使地面接收到充足的阳光,从而使农业得以进行。我总觉得自己像是置身于没有玻璃窗的温室里。
太陽の光を発電と農作物で分かち合う「ソーラーシェアリング」と呼ばれる試みがあると聞き、千葉県の匝瑳(そうさ)市飯塚地区を訪ねた。施設を運営する農家の椿茂雄さん(66)によると、耕作放棄され荒れていた土地を生き返らせた。大豆や麦を無農薬で育てるという。
我听说,这是一种名叫“共享太阳能”的尝试,利用阳光发电并分享给农作物,便来到了千叶县匝瑳市饭塚地区。经营这一设备的农户椿茂雄先生(66)说,它让早已放弃耕种的荒芜土地苏醒了过来,能无农药培育大豆和麦子。
「電力の収入があれば、これから若い人たちが農業に挑戦しやすくなるかもしれない」。地元で農業の衰退を見てきたゆえの期待であろう。自然エネルギーと農業の兼業は、日本のあちこちで少しずつ広がっているようだ。
“有这电力的收入,从今以后年轻人们也许就能更轻松地经营农业了。”正因为在当地见证了农业的衰退,所以才会有这样的期待吧。自然能源与农业的兼营似乎正在日本各地慢慢扩展开来。
この方式の発案者、長島彬さん(74)の原点は、原発への不信感である。国内で相次いだトラブルを見て、何かできないか考えるようになった。設計者として勤めていた農機具メーカーを定年退職した後、研究に取り組む。農地で試験を始めたところで福島の事故が起きた。
这一方式的提案者长岛彬先生(74)的出发点是对原子能发电的不信任感。他看见了在国内相继发生的问题,便开始考虑自己能否做些什么。他原本担任农机制造的设计师,退休之后就开始专心研究。在农地里开始实验时,发生了福岛事故。
その後の太陽光発電の急増には疑問も感じた。山林を切り崩したり、強力な除草剤を周囲にまいたり。「自然を破壊する自然エネルギーであるなら、どこかで限界が来る」。
我也曾对之后太阳能发电的急速增多感到了疑惑。人们开辟山林,在周围喷洒强力除草剂。“如果这是破坏自然的自然能源的话,就一定会在将来走到尽头。”
バブルともブームとも言われた太陽光発電は、正念場を迎えているのかもしれない。それでも乗り越えようとする知恵は出始めている。時計の針を戻してはいけないと訴えるかのように。
被评价为“泡沫”和“热潮”的太阳能发电或许正处于关键时刻。即使如此人们也想跨越这道难关,像在诉说时间已不可倒流一般,解决方法开始出现了。