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今天将由主播 みちこ为我们继续带来
佐贺的超级阿嬷(17)
では、はじめましょう!
佐贺的超级阿嬷
故事讲述了在8岁那年,小主人公德永昭广离开家乡广岛,来到佐贺的乡下老家。这里没有玩具,这里没有朋友,甚至连送他来的妈妈也转身离开,迎接德永昭广的只有低矮破旧的房屋,以及独立抚养了七个儿女的超级阿嬷。刚来阿嬷家的德永昭广无法适应这里的寒酸生活,但随着时光的流逝,德永昭广渐渐体味到了与阿嬷在一起生活所得到的幸福。
——岛田洋七
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佐贺的超级阿嬷(17)
佐賀に来て一年の歳月が流れた。その間、ばあちゃんの助言により、「走る」という究極に金のかからないスポーツに没頭した成果は、意外にも大きかった。俺は、自分でも驚くほど走るのが速くなっていたのだ。もうじき運動会。俺は、走りに自信があったから、何が何でもかあちゃんに運動会を観に来て欲しかった。『かあちゃん、僕はすごく走るのが速くなりました。練習では、いつも一等です。だから、運動会には絶対みに来てください』へたくそな文字で一生懸命に手紙を書いたが、返事は『来られない』というものだった。
来到佐贺,一年的时光过去了。这期间,我因为外婆的建议而埋头苦练"不花钱"的跑步运动,成果竟出乎意料地丰硕---我跑步快得连自己都惊讶。马上就要开运动会了,我对赛跑很有信心,因此无论如何都希望母亲能来看我的运动会。"妈,我跑得超快,练习时都是第一,所以运动会时你一定要来!"我用蹩脚的字认真地写了信,寄去,可是,答复还是"不能来"。
かあちゃんは、毎月、俺にお金を送るために一生懸命働いているのだと頭では分かっていたが、やっぱり寂しかった。心から楽しみにしていた運動会が、急につまらないもののように思えてきて、やけくそで「大雨になったら、いいのに」と思ったりもした。しかし、俺は運動会の朝、センチメンタルな気分も吹き飛ぶ、ばあちゃんの奇声に起こされたのだ。「ウメ!ウメ!」ばあちゃんのその奇妙な声は、庭の方から聞こえてくる。一体何事かと思って庭を見たら、鶏に向かって卵を「産め」と言っているらしい。当時、ばあちゃんの家では五羽の鶏を飼っていたが、毎日、卵を産むわけではない。それに冷蔵庫もないので、その日、産んだ卵しか食べられないのだ。
我虽然知道母亲为了给我寄生活费必须拼命工作,但还是觉得很失望。那打从心底里让我高兴的运动会,突然间就变得无趣了,我甚至自暴自弃地想:"要是下大雨就好了。"运动会那天早上,外婆奇怪的叫声把我吵醒,使我的感伤情绪一扫而空。"生啊!生啊!"外婆的奇怪声音从院子里传来。我不明白怎么回事,往院子里一瞧,外婆好像正对母鸡说:"生蛋!"当时,外婆家养了五只鸡,可是不一定每天都会生蛋,而且我们没有冰箱,当天生的蛋当天就要吃掉。
普段は給食が出たが、運動会の日は弁当だったので、せめて卵焼きくらい入れてやりたいと思ったのだろう。少し話はそれるが、当時の給食を「まずかった」と言う人がよくいるが、俺にとっては最高のフルコースで、栄養補給の場だった。「臭い」と飲まない生徒が多かった脱脂粉乳(だっしふんにゅう)は五~六杯おかわりしたし、「固いからイヤ」と残されたコッペパンは教科書を放り出しても、ランドセルに詰め込んで帰った。持って帰ったコッペパンを炭火(すみび)で焼くと、家中に香ばしい匂いが漂う。ばあちゃんも、「フランス人みたいだね」と、嬉しそうに熱々のパンを口に運んでいた。「どうせなら、マーガリンもあったらいいのになあ」と言ってみると、「そんな外人は知らん」と言い放たれたが……。さて、運動会の朝の「産め」騒動に話を戻そう。
平常日子学校会供应营养午餐,但是运动会那天却要自己带便当,外婆大概想至少该给我带一个荷包蛋吧。稍微扯远一点,当时很多人都说营养午餐很难吃,可是对我来说,却是最好的大餐,是我的营养补给之源。同学们嫌腥而不喝的脱脂牛奶,我可以喝上五六杯;他们嫌硬而不吃的橄榄形面包,我宁可不装教科书也要把面包塞进书包里带回家。带回家的橄榄形面包用炭火烤一烤,整间屋子里飘满香气,外婆高兴地把又热又香的面包送进口里说:"跟法国人一样呢。"我说:"要是还有乳玛琳(人造奶油)就好了。"她就会回答:"我不认识那个叫什么琳的外国人。"言归正传,回到运动会那天早上的"生蛋行动"。
本期主播
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主播/みちこ
小编/小小铭
责编/日语之声
栏目/佐贺的超级阿嬷