● 本译稿除重译外,同时对照知名译本,对明显相异处,疑似错译处等添加了注解。
● 所对照的知名译本包括叶渭渠译本和李德纯译本,以叶渭渠为主。
● 词义解释主要参考大辞泉(小学馆)及各类信息。
译文
晚间,我正和贩卖纸张的行脚商贩[39] 下着围棋,突然听得旅店院中响起太鼓的声音,我正欲起身:
“卖艺的来了。”[40]
“那玩意儿有啥,没劲,快,快,到你了,我下在这了。”叩击着棋盘,纸贩鏖战正酣。我正心神不定间,艺人们似乎已启程回去,男人在院里招呼道:
“晚上好啊。”
我上到走廊招了招手。艺人们在院里略略交头接耳一番,绕到了玄关。男人身后姑娘三人依次跟上,“晚上好”——在走廊上双手支地[41] ,如艺伎一般行了礼。棋盘之上我已骤然显出败相[42] 。
“这可无力回天啦,我认输。”
“怎么可能,是我更糟吧,哪一边都相差甚微。”
纸贩对艺人那边看也不看,把棋盘上的子儿一个一个数过,愈加用心思地下了起来。女人们把太鼓和三味线在房间一隅置放停当了,便在象棋盘上下起五子棋来。其间我把胜券在握的棋下输了,可纸贩却说:
“怎么样,再来一局,再来一局吧,求你啦。”央个不迭。而我只一劲儿莫名其妙地笑着[43] ,纸贩便死心站了起来。
姑娘们挨到[44] 棋盘近处来了。
“今晚接下来还要去哪里吗?”
“是要去的。”男人向姑娘们那边看,“怎么办好呢,今晚要不就这么着,让你们玩玩?”
“那最好啦,开心!”
“不会挨骂么。”
“怎么会,而且就算走了,也肯定不会有客人的[45] 。”
而后下着五子棋之类的,直玩到过了十二点。
小舞女回去后,实在难以入眠,脑袋分外清醒,我便上走廊唤了唤:
“卖纸的,卖纸的——。”
“哟呵……”年近六十的大爷从房里飞奔而出,振奋地道,“今晚可要通宵啦,不到天亮不罢休哟。”
我也又变得好战非常了。
[39]原文是“紙類を卸して回る行商人”,回る是到处,“行商人”是到处贩卖做生意,而非固定在一处做生意的商人。
过往译本有的是“纸张批发商”→不能体现原文所说的四处贩卖的职业特点。
[40]原文是“私は立ちあがろうとした。
「流しが来ました」”这里没有明确指出说话人,但因为下一句是纸贩的回应,所以说话人应该是“我”。
过往译本有的是“我刚要站起来,就听见有人喊道:“巡回演出的艺人来了”→该译本直接新加了一句“就听见有人喊道”,擅自补充了另外的说话人,但原文并未指出,也许译者理解为这是楼下的人没有特定对象的乱喊,相当于一种通知,但这种通知不会是专门针对纸贩的(否则原文应该指出),既然如此,纸贩就没必要回应,但下文他又回应了,所以不可能是这种情况。
[41]原文是“廊下に手を突いて”,“手を突いて”即把手支在某处(走廊)。
过往译本有的是“垂下手施了个礼”→漏译了走廊,而且也不是垂下手。
[42]原文是“急に私の負け色が見え出した” 急に是突然;負け色是败相,看起来要失败的样子;見え出した是现出了,出现了
过往译本有的是“刹时出现了我的败局”→原文说的是要失败的样子,而不是已经失败的败局。
[43]原文是“私が意味もなく笑っているばかり” 意味もなく是没有意义的,莫名其妙;ばかり表示净,全,程度之高,也有量少,程度低的意思,但如果程度低,只轻轻一笑,纸贩不会就死心,所以应取程度高的意思。
过往译本有的是“我只是笑了笑”→意味もなく漏译了,ばかり错译。
有的是“我只是漠然一笑”→漠然是冷漠,还是有意思在内的,并非莫名,且ばかり同样错译。
[44]原文是“碁盤の近くへ出て来た” へ出て来た即来到某处。
过往译本有的是“走到棋盘边”,首先原文没有说是“走”过来,另外,考虑到日式房间中人们的移动方式,很可能是蹭膝挪过来的。
[45]原文是“歩いたってどうせお客がない”,
过往译本有的是“反正没客,到处跑也没用”→该译本把“没客”和“到处跑没用”处理成了因果关系,但是,原文的たって表让步,是“即使”的意思,どうせ表示反正,一种确定的假设,意即:即使出去走,也肯定不会有客人。
原文
夜、紙類を卸して回る行商人と碁を打っていると、宿の庭に突然太鼓の音が聞こえた。私は立ちあがろうとした。
「流しが来ました」
「ううん、つまらない、あんなもの。さ、さ、あなたの手ですよ。私ここへ打ちました」と、碁盤を突つきながら紙屋は勝負に夢中だった。私はそわそわしているうちに芸人たちはもう帰り路らしく、男が庭から、
「今晩は」と声を掛けた。
私は廊下に出て手招きした。芸人たちは庭でちょっと囁き合ってから玄関へ回った。男の後から娘が三人順々に、「今晩は」と廊下に手を突いて芸者のようにお辞儀をした。碁盤の上では急に私の負け色が見え出した。
「これじゃしかたがありません。投げですよ」
「そんなことがあるものですか。私の方が悪いでしょう。どっちにしても細かいです」
紙屋は芸人の方を見向きもせずに、碁盤の目を一つ一つ数えてから、ますます注意深く打って行った。女たちは太鼓や三味線を部屋の隅に片づけると、将棋盤の上で五目並べを始めた。そのうちに私は勝っていた碁を負けてしまったのだが、紙屋は、
「いかがですもう一石、もう一石願いましょう」と、しつっこくせがんだ。しかし私が意味もなく笑っているばかりなので紙屋はあきらめて立ち上がった。
娘たちが碁盤の近くへ出て来た。
「今夜はまだこれからどこかへ回るんですか」
「回るんですが」と男は娘たちの方を見た。
「どうしよう。今夜はもうよしにして遊ばせていただくか」
「嬉しいね。嬉しいね」
「叱られやしませんか」
「なあに、それに歩いたってどうせお客がないんです」
そして五目並べなぞをしながら、十二時過ぎまで遊んで行った。
踊子が帰った後は、とても眠れそうもなく頭が冴え冴えしているので、私は廊下に出て呼んでみた。
「紙屋さん、紙屋さん」
「よう……」と、六十近い爺さんが部屋から飛び出し、勇み立って言った。
「今晩は徹夜ですぞ。打ち明かすんですぞ」
私もまた非常に好戦的な気持だった。